青森山田のサッカー

 第100回高校サッカー選手権大会。「だけじゃない。ていじ〜ん」が脳内を駆け巡り真っ二つに割れた頭からでっかいメガネをかけたちっちゃい上白石が出てきそうでしたが、結果は青森山田が圧倒的な強さで優勝しました。
 今の青森山田が他のチームに比べて頭二つ飛び出ている強さはまさに「強さ」であって運動量も含め、フィジカルで負けない。取られたら取り返す。これに尽きます。
 少年サッカーを観戦するお母さん方がよく我が子に「負けるな~」とか「行け~」とか言いますが、これを最も体現しているのが青森山田なのです。
 フィジカル偏重とか言われたりしてますが、高校サッカーは3年経てば全員が入れ替わります。つまり今後全く別のサッカースタイルになる可能性もあるわけです。なので、今期の青森山田がなぜ3冠を達成出来たのか、或いはどうすればこのハイプレスサッカーを破れるのかを指導者は学ぶべきかと思います。
 フィジカルと言えば、今期からJ3に挑戦するいわきFCも「フィジカルスタンダードを変える」という目標を掲げてます。青森山田卒のバスケスバイロンも所属していたし、もしかしたら親和性が高いのかもしれません。
 今後の高校サッカー戦術トレンドの分水嶺になった大会だったと思います。